最近eスポーツのプロシーン、とくにストリートファイターV界隈ではすっかりメジャーになったレバーレスアケコン(ヒットボックス)ですが、
「ちょっと試してみようかな」
と思っても、難しくて挫折したら……と考えると新しく購入するのはちょっと躊躇しますよね。
なので作りました。
道具とか材料とか
3Dプリンター
Ender-3 V2です。ダイレクトドライブに改造してますが、今回作ったものくらいだとあんまり関係ないと思います。
フィラメントはRepRapper PLA+の白。結構使いやすくてお気に入りです。
キースイッチ
キーボード用のメカニカルスイッチです。Gamer Finger とか、アケコンでも使われることが増えてきましたね。
自作キーボード用に買って余っていた Gateron の茶軸を使いました。
コントローラーの基盤
Amazonでいろんなメーカーから売られている、謎のアケコン基盤を使いました。
2021/12/21現在売り切れ中っぽいですが、同型のものがAmazonで売られています。遅延ゼロと謳っている商品もありますが、本当かどうかは謎です。
その他の材料
どこのご家庭にもある、銅線、はんだ等々を使いました。
30φ、24φのボタンを作る
一般的なアケコンで使われるボタンと互換性を持たせたかったので、30φと24φのボタンを設計しました。
キースイッチを中に入れる関係上、24φのほうはちょっと強度に不安がありますが、しょうがない……
ケースを作る
レバーレスの代表 HitBox は上ボタン以外は24φ、基本の並びはVewlixっぽい配置です。 今回はちょっとアレンジして、ノアール配置をベースに30φで作ってみました。
Ender-3 V2 は 200mm x 200mm くらいまでしか印刷できないので、モデルを分割しています。 分割して印刷、接着が必要なところはホットボンドやアクリサンデーで接着します。
接着できたらボタンをはめ込んで、配線。結構ぐちゃぐちゃ。
蓋したら完成!
軽く使ってみての感想
- ボタン
- よく使われる三和ボタンやセイミツボタンよりも薄型にできた。結果的にアケコン自体が薄型になっていい感じ。
- 押し心地はまぁお察し。でも使えなくはない。
- ケース
- 上でも書いたけどぼちぼち薄型(だいたい30mmくらい)になっていい感じ。
- 強度も問題なし。
- 基盤
- 配線をちょっと適当にやりすぎてぐちゃぐちゃなので、ちゃんと考えてやったほうがいいかも。
- 基盤自体の性能はよくわからない。気になったらBrook UFBなどに変えてもいいかも。
- 3Dプリンターで作る意味は?
- 薄型にはできるんじゃないかと思う。
- 形状ももった形状にできるので、見た目こだわりたいならアリ。
- ただのハコ型にするならアクリルとかMDF材とかでも十分かな。