私がOperaブラウザを失ったあの日
はじめに
タイトルにあるOperaブラウザは、バージョン12.xxまでの、Blink版ではないOperaを指します。 Prestoエンジン版Operaが失われてから4年、今でもブラウザには不満を抱えたままです。 適当にその辺の想いをつづりたいと思います。
Operaが変わってしまったあの日
Operaは素晴らしいブラウザでした。少なくとも私にとっては一番のブラウザでした。 一番の理由は、縦に並べることができ、100個以上開いても軽快に動作するタブです。 マウスジェスチャに拡張機能なしで対応しているのもポイントでした。 Google Chromeはタブを縦にできず、Firefoxは大量のタブを開くと動作が怪しくなる。 Operaは軽くて使いやすいブラウザでした。
もちろん良いところばかりではありませんでした。 レンダリングエンジンがPrestoという独自のエンジンだったため、 Opera自体の利用者が少ないこともあり、表示が崩れてしまうサイトも多々ありました。 しかし今(2017年)のように、JavaScriptやCSSを駆使したグラフィカルなサイト・Webサービスはまだまだ少なかった時代、 多少の表示の崩れはそこまで問題ではなく、 私にとってはメリット(タブの軽快な動作)を打ち消すほどのデメリットではありませんでした。
しかしある日、OperaはレンダリングエンジンをPrestoからWebKit(のちにBlink)への移行することを決めました。 その後リリースされたBlink版Operaを見て、私は思いました。
これ、ほぼGoogle Chromeじゃん……
Blink版Operaは、それまでのOperaとは似ても似つかないブラウザとなっていました。 かくして、私は愛用のブラウザを失ったのです。
理想のブラウザを求めて
Operaは失われた。ではどこへ行けばいいのか? 移行先のブラウザを求めて私は彷徨いました。 衝撃的なデビューから一気にシェアを拡大していたGoogle Chrome、 Chromeに押されていたものの、次々と新バージョンをリリースしていたFirefox。
ブラウザを乗り換えるに当たり、私が要求するポイントは以下の3つでした。
- タブを縦に配置できること。
- タブを大量に開いても動作が重くならないこと。
- マウスジェスチャに対応していること。
当時、1~3をすべて満たしてくれるブラウザには残念ながら出会えませんでした。 仕方なく私はFirefoxにツリー型タブを導入して使い始めました。 ツリー型タブの使い勝手自体は非常によく、タブ縦表示についてはクリア-しましたが、 タブを大量に開くと動作が重くなることは改善できませんでした。
(補足しておくと、一応PCのスペック自体は悪くないはずです。Core i7でグラボも乗せて、メモリ16GBのデスクトップなので……)
タブをたくさん開くと重くなるので、あまり開かないようになりました。 というよりも不要なタブを閉じるようになりました。 ブラウザの挙動に人間が合わせるなんて! とも思いますが、 整理整頓するようになったことはある意味よかったのかもしれません。
でもFirefoxは結構気に入ってもいる
Firefox Syncを利用して、複数の端末で設定を共有できるのは素晴らしいと思います。 PCを新調したときなども、新しい環境にすぐ前の設定を復元できるので楽ちんですし、 スマホとブックマークが共有できるのも地味に便利です。 もし使っていない方がいれば今すぐ登録するべきです。
同じようなものはGoogle Chromeにもありますが、そっちは使ったことがないので違いはわかりません。
Firefoxはなんだかんだでその拡張性を維持しつつ、 新しい機能を取り込んでいってくれる(ような気がする)ので、 そういうなんとなくのイメージが好きですね。
注目しているブラウザ
Opera 12.xxの思想を色濃く受け継いだVivaldiというブラウザがありますが、 Firefox Syncのような共有機能がないため、乗り換えられません……という話はまた今度。