おかゆ++

IT業界の片隅で生き残るブログ

3Dプリンターの防音・保温ボックスを作りました(RepRap Prusa i3)

3Dプリンターを買いましたが、 今回勝ったものはRepRap Prusa i3というもので、 機械部分がすべてむき出しで丸見えの状態となっています。

okayu-moka.hatenablog.com

むき出しということで、ちょっと気になる点・問題となる点があります。

  • 印刷時、ちょっと音がうるさい
  • ABSを印刷するとき、外気が冷たいと大きく収縮して反る

これらを改善するために、とりあえず何かのハコに入れればいいと思ったので、 木材で防音ボックスを作りました。

ホームセンターで合板を購入・カットまでしてもらいました。 その後、自宅でサンドペーパーをかけます。

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本当はニス塗ったりしたほうがいいんでしょうが、面倒くさいのでこのまま使いました。

木工用ボンドと木ねじで箱の形に組み立てて、完成。

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前面は開け閉めできるように、↓のようなドアキャッチで止めるようにしています。

中を開けるとこんな感じ。どうしても暗くて作業しづらいので、100均でLEDライトを買ってきて吊るしています。このライト、100均ライトの中ではダントツに明るくておすすめです。

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材料は全部合わせて4000円くらい、時間は2時間くらいかかったと思いますが、なかなかいい感じじゃないでしょうか。

使ってみた感じ、全面を閉めると音はだいぶ抑えられます。また、ある程度の保温効果もあり、たぶんABSの印刷もやりやすくなったと思います。 ただちょっと大きくしすぎた感がありますね……かなりスペースを取っていますが、まぁしょうがない……

Firefox(Quantum)のカスタマイズメモ(ツリー型タブなど)

Quantumから従来のアドオンの多くが使えなくなった他、いろいろ変わったらしいFirefox

使ってみた感じ、速度は確かに早くなったように感じます。 Firefoxじゃないとだめなの? という気はしなくもないですが、 ツリー型タブが生きているというだけで乗り換える価値があるかと思います。

現状、Vivaldiを捨ててFirefoxに完全移行しました。 Vivaldiに不満があったわけではないので、そのうちまたVivaldiに戻るかもしれません。

ただ、以前使っていたアドオンの代替を探したり、 ツリー型タブを快適に使うにはいろいろと設定が必要でしたので、残しておきます。

タブを縦置き&元々のタブを非表示にする

絶対必要なツリー型タブを導入。これがあるからFirefoxを使っています。

ツリー型タブ (Tree Style Tab) – Firefox 向けアドオン

ただ、APIの制限でもともとのタブを消すことができません。

手動で設定ファイルを配置してCSSを書けば消せますので、そこまで問題ではないです。

Win系:
C:\Users\[ユーザー名]\AppData\Roaming\Mozilla\Firefox\Profiles\[ランダムな文字列?].default\chrome\userChrome.css

Mac:
/Users/[ユーザー名]/Library/Application Support/Firefox/Profiles/[ランダムな文字列?].default/chrome

どんなCSSを書けばいいんだ! というときは Firefoxからchrome://browser/content/browser.xulを開けばなんとなくわかります。

Windows 10とかMacの場合:

/* タブ非表示 */
.tabbrowser-tab[fadein]:not([pinned]) {
    display: none !important;
}
/* 新しいタブを開くボタンの非表示 */
.tabs-newtab-button {
    display: none !important;
}
.titlebar-placeholder {
    display: none !important;
}
/* サイドバーのヘッダの文字サイズ */
#sidebar-header {
    font-size: 12px !important;
    padding: 5px !important;;
}

Windows 7の場合:

/* タブ非表示 */
#tabbrowser-tabs {
    visibility: collapse !important;
}
.titlebar-placeholder {
    visibility: collapse !important;
}
#tab-view-deck {
    margin-top: 15px;
}
/* サイドバーのヘッダの文字サイズ */
#sidebar-header {
    font-size: 12px !important;
    padding: 5px !important;;
}

マウスジェスチャ

FireGesturesを愛用していましたが、使えなくなったので、Gesturefyを入れました。

Gesturefy – Firefox 向けアドオン

APIの制限なのか、新しいタブページや設定ページ等、ブラウザの機能に関する画面ではマウスジェスチャできませんが、 まぁそこはしょうがない。

セッションマネージャ

Tab Session Managerを導入。 間違ってウィンドウを閉じちゃったり、いきなりブラウザが落ちたりしたときにの保険。

Tab Session Manager – Firefox 向けアドオン

Google翻訳

Simple Translateを導入。 英語のページを読むときに、さくっと翻訳したいので、翻訳系は必須。

Simple Translate – Firefox 向けアドオン

がっつり翻訳したいときは普通にGoogle翻訳のページを開くので、これくらいのお手軽感がちょうどいいです。

3Dプリンターを買って組み立てるまで(HICTOP RepRap Prusa i3 3dp-08bk)

きっかけ

自作キーボードを作るにあたって、3Dプリンターで筐体を作ることにしました。

3D CADを勉強して、fusion 360で筐体をデザインしました。 いけるかな? と思えるものができたタイミングで、 とりあえず一部分だけをDMM.make に発注しました。

出来上がったのが下の写真で、価格はおおよそ¥2,700。材質はナイロンです。

精度も高く、モノはよかったのですが、ちょっと不満点もありました。

  • 手元に届くまでそれなりに時間がかかる。今回だと2週間くらいかかりました。
  • 思ったよりは高い。今回作りたいものをすべて発注すると、¥9,000くらいになる見積り。

そんなこんなで、「とりあえず作ってみて、間違ってたら修正しよう!」みたいな使い方はしづらい印象です。

3D CADも初心者なので、ちゃんとしたものが設計できてるかわかりません。 使えるかどうかわからないモノを発注するのはなかなか勇気が必要でした。

お金が潤沢にある企業や現場で使うならまだしも、 個人でトライアンドエラーするのであれば、安価な3Dプリンターを買うほうがよさそうだと思い、 えいやっ! と買うことにしました。

機種選び

3Dプリンター、安い機種だと¥30,000以下で買えちゃいます。ただし完成品ではなく、組み立てキットです。

世の中には RepRap プロジェクトというものがあり、 そこでオープンソースで開発された3Dプリンターがあります。 ハードの仕様からプログラムまですべて公開されているので、 安い中華キットがAliExpressやAmazonにあふれています。

今回はRepRap Prusa i3という機種のキットを狙うことにしました。 RepRapのキットを選ぶメリットとしては、

  • 安い
  • 3Dプリンターの仕組みがわかる
  • 改造が容易
  • 汎用のフィラメントが使える

といった点が挙げられます。逆にメーカーの完成品を買うメリットは、

  • サポートが受けられる
  • 最初から印刷精度が高い
  • 動かない! ということが少ない?

といった点かなーと思います。

実際に買ったもの

HICTOP RepRap Prusa i3 3dp-08bk を買いました。

RepRapオープンソースなので、色々なメーカーから似たり寄ったりの商品が発売されています。

今回は以下のような理由で、HICTOPを選びました。

  • Amazon.co.jpで買える。
  • それなりにネットに情報がある。
  • 改造用のパーツや修理用のパーツもAmazonで買える。
  • 印刷可能サイズが大きい。
  • ホットベッドあり
  • 安い。

買ってから気づいた良かった点もあります。

  • 電源電圧が24V。エクストルーダやホットベッドが温まるのが早い。
  • 本体上にフィラメントを置ける。意外とこの位置がベストっぽい。
  • 割れやすそうな部品があんまりない。(アクリルパネルは割れますが)
  • Amazonでサポートにメールしたら普通に1日以内に返ってくる。

総じて良い選択だったと思っています。

改造という点だけで見ると、HICTOPのものよりもAnetのA6やA8という機種のほうが情報が多いですが、 基本的には応用が利くので、いい選択だったと思います。 ただ電源電圧が24Vなので、電子部品に手を入れる場合はちょっと気を使わないといけないですね……

キットにプラスして買ったもの

キットには最低限のものしか含まれていないので、追加で買ったもの・買ったほうがいいものもあります。 これから買おうという方は同時に買っておくと手間が省けて吉です。

フィラメント

とりあえずPLAのフィラメントを1kg買いました。 キットに入っていたお試し用のフィラメントでもそれなりに遊べましたが、 いずれは無くなるので、買っておいたほうがいいと思います。

M3のワッシャ(100枚くらい)

キットにはビスは入ってるんですが、ワッシャが入ってません。 無くても組み立てられますが、アクリル部品が割れたりしそうなので、 自分は買いました。

結構量が必要でした。たぶん80~100枚くらいはあったほうがいいです。

シリコンスプレーかKURE5-56などの潤滑油

KURE5-56ならどの家庭にもあると思うので、それでいいと思います。

ドライバー、ニッパー、六角レンチ

必要な工具はキットに入っていましたが、できれば六角レンチとラジペンは用意したほうがいいと思います。

はんだ付けの道具

自分のキットでは、マイクロスイッチとコードのはんだ付けが甘く、 組み立て中にポロっと取れてしまいました。 安いはんだ付けセットがあれば、直せるレベルでした。

購入から組み立てまで

Amazonの倉庫に在庫があるため、買った翌々日に到着。Amazonプライム最高。

開封したところ。

いきなり壊れてるパーツを発見。中華感があっていいですね。瞬間接着剤で直しました。

途中、ワッシャが足りなくて買い足したり、組み方を間違えてばらしたりしましたが、 大体8時間くらいで組みあがりました。

お試し印刷

キットに入っていた3Dに、印刷用のプログラム(スライサーソフト。CURA)とか、 テストプリント用データなどが入っていました。

キットに入っていたフィラメントで、エクストルーダ210℃、ホットベッド50℃、 積層0.3mm、印刷速度30mm/sで印刷してみたところ、きれいに印刷できました。

下の写真は実用もかねて作った、はんだ付けするときにケーブルを摘まんでおくやつです。

結構いい感じに印刷できてます!

組み立て後の改造

ネットで検索すると、3Dプリンターを改良するためのパーツのデータがいっぱい出てきます。 自分で自分を改良できるなんて、夢が広がりますね。

改良については別記事にて書きますが、とりあえずX軸/Y軸のテンショナーは作ったほうがよさそうです。

感想

3Dプリンター、とても面白いです。 本来の目的である自作キーボードをほったらかしでいろいろ印刷してしまうくらいには、ハマっています。

もう少しお金をだせばメーカー品も買えますが、キットにして正解だったなーと思います。 苦労はありましたが、3Dプリンタの仕組みが勉強できたのと、やっぱり改造できるのが楽しいです。

もっと3D CADも勉強して、色々な工作に使っていきます!

Debian9でVim8をコンパイルする手順

なぜvimをソースからコンパイルするのか?

  • 2018/3/25現在、aptでインストールしたvimだと:terminalが使えない。
  • 最新版を使ってドヤりたい。

前提条件、参考記事など

  • Debian 9.4.0
  • git、build-essensialなどは導入済み
  • Lua、Python2、Python3、RubyPerlは有効にしますが、バージョンには特にこだわりません。

作業手順は、基本的には vim-jp の記事を参考に進めました。

vim-jp.org

必要なパッケージ類をインストールする

以下のコマンドでまとめて入れてくれるみたいです。便利。

sudo apt build-dep vim
sudo apt install python-dev

ソースを落としてくる

GitHubから最新ソース取得

cd ~/
mkdir src
cd src
git clone https://github.com/vim/vim.git

Configure

Lua、Python3、RubyPerlを有効にしつつconfigureします。

cd ~/src/vim/src
./configure --with-features=huge --enable-fail-if-missing --enable-pythoninterp=dynamic --enable-python3interp=dynamic --enable-rubyinterp=dynamic --enable-luainterp=dynamic --enable-perlinterp=dynamic

ビルドしてインストール

make すればOKです!

make
sudo make install

tmux上のVimでTrueColor (24bit color) で表示する

tmux上でVimを起動すると、TrueColor で表示されませんでした。

どうもいろいろ設定が必要な模様。

qiita.com

term - Vim日本語ドキュメント

~/.tmux.confに以下を追加。

set -g default-terminal "screen-256color"
set-option -ga terminal-overrides ",xterm-256color:Tc"

vimrcに以下を追加。

set termguicolors
let &t_8f = "\<Esc>[38;2;%lu;%lu;%lum"
let &t_8b = "\<Esc>[48;2;%lu;%lu;%lum"

自作キーボードを作ります② ファームウェアのプロトタイピングと回路の設計

最初に、ファームウェアのプロトタイプを作るのと、回路の設計を同時に進めていきました。

参考にしたもの

ゆかりめも 様の記事を読んで、

あたりを勉強しました。というかほぼそのまま使っていく。

eucalyn.hatenadiary.jp

この記事を読まなければ自作キーボードを作ろうとは思わなかったでしょう。 無料で情報を提供していただいている ゆかり様(id:eucalyn) には感謝しかありません。

ファームウェア

記事中のサンプルコードをベースに、プロトタイプを作っていきました。

キーは 5x6 にする予定なので、配列やら何やらもそれに合わせて変更しました。

配置したいキーでキーコードがわからないものについては、 Arduinoのリファレンスなんかを見ながら追加しました。

また、最終的には Raise や Lower といったレイヤ機能が必要ですが、現時点では保留としました。 なんとなく動くようになった後で実装することにします。

回路

ほぼほぼ参考記事のままです。

実際に配線作業をするときのことを考えて、ちゃんと図に起こしたほうがいいかと思ったので、 BSch3V で書いてみました。 初めて使った上に回路図とかどう書いたらいいのか知らないのでかなり怪しいですが、 自分がわかればOKなのでそこは妥協です!

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なんとなくできてきそうなので、次は筐体を作っていきます!

さくらのレンタルサーバをやめてGitHub Pagesを使うことにした(経緯と簡易手順)

このブログの話ではなくて、 7年ほど前からやっている スタジオ蜜柑(http://studiomikan.net) のサイトの話です。

開設してからこれまでさくらのレンタルサーバを利用していましたが、 静的ページを公開するだけなのに毎年サーバ代を払うのがしんどくなってきたので、 GitHub Pagesを使うことにしました。

レンタルサーバを借りた当初は、PHPMySQLが動く→WordPressが動く、 というのが理由の一つだったのですがWordPressは管理がしんどくて使うの辞めちゃったので……

色々動くサーバがほしければVPS借りるなりすればいいので、 レンタルサーバのほうはそのうち解約すると思います。 ドメインは変えたくないので、さくらのドメインは引き続き利用していきます。

レンタルサーバなどを使う場合でも、結局ソースコードGitHubで管理すると思うので、 だったらもう最初から全部GitHubで完結するようにしておけばいいと思います。

GitHub Pagesへの乗り換え作業メモ

以下、簡単な作業手順を載せますが、2018年3月時点での話ですので、留意ください。

基本的にはGitHubのドキュメント↓に載っていたので、そちらを参考にするほうが確実。
Using a custom domain with GitHub Pages - User Documentation
Setting up an apex domain - User Documentation

GitHub Pagesの用意

元々、ソースコードはすべてGitHubで管理していたので、 Settings > GitHub Pages から設定を変更するだけでした。

今回は一応、docsフォルダを公開ページとしました。

GitHub側でのドメイン設定

軽く調べると、CNAMEファイルを作ってリポジトリに配置せよ、 と解説しているサイトが多かったですが、GitHubの設定画面から設定できるようになってました。

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Custom domain のところを設定すると、自動でCNAMEファイルをコミットしてくれるようです。

さくらのドメインでの変更

さくらの会員メニューにログイン後、 契約情報>契約ドメインの確認>ドメインメニュー>ゾーン編集 から設定していきます。

トップレベル(studiomikan.net)でアクセスできるようにしたいので、 種別「A」の変更が必要となります。

最終的にこんな感じになりました。

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あとは待つだけ

設定が反映されるまで待つだけです。

Windowsならnslookupで確認できるかと思います。

nslookup studiomikan.net

ドメイン関係の設定伝播時間とは別に、 GitHub Pages自体もリポジトリにコミットしてから反映までタイムラグがあるようなので、 ちょっと時間がかかりました。(20分くらい?)